考え方を受け入れる

介護の現場には様々な考え方を持っている人がいます。
従業員側だけを見ても、働いている理由はそれぞれ違うでしょう。
介護に対して高い志を持って働いている人もいれば、小遣い稼ぎのためにパートをしている人もいます。
他の仕事ができなくなってしまって転職してきた人もいるのです。

上司にも、経営者として利益を求めようとしている人もいれば、高いレベルのサービスを提供できるように努力している人も、漫然と働いているだけの人もいます。
利用者側を見ても、自分で選んで利用している人もいれば、家族に押し切られてやむなく利用しているという人もいます。
このように様々な考え方の人が集まっている職場であることから、従業員同士や利用者、その家族との人間関係が介護職の悩みの種になってしまうことがよくあります。

介護職に就いたあと、職場でうまく立ち回っていくために大切なのは、考え方に多様性があることをまず理解しておくことです。
そして、それぞれが違う考え方を持って働いたり、サービスを利用したりしていると考えて、それを受け入れる気持ちを持つことが大切になります。
必ずしも他の人の意見に同調する必要はなく、そのような考え方もあるという受け入れができるようになるだけで、人間関係がトラブルにまで発展することはなくなるでしょう。
相手の言うことに耳を傾けて、反発することなく理解を示すように心がけるだけで人間関係は良好に保てるのです。